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お知らせ
『高齢者のがん薬物療法ガイドライン改訂第2版(案)』パブリックコメント募集のご案内
超高齢社会の到来により、高齢がん患者が増加しています。高齢者は加齢に伴う個体差が大きく、臨床試験から除外されていることも多いため、治療方針決定におけるエビデンスが十分とはいえません。そのため、日常のがん診療において、患者・家族および医療従事者にとって実践的に活用できる診療ガイドラインが求められています。
日本臨床腫瘍学会および日本癌治療学会は、2019年に「高齢者のがん薬物療法ガイドライン」を発行しました。本ガイドラインはMinds診療ガイドライン作成マニュアル2014に準拠し、12のクリニカルクエスチョン(CQ)について、患者市民代表を含む多職種の推奨パネルにより、エビデンス総体、益と害のバランス、患者の価値観など多面的な視点から推奨を決定しました。
発刊から4年を経て、国内外の新たな知見を踏まえ、Minds2020に準拠した改訂作業を進めてまいりました。改訂第2版では17のCQを対象とし、新規エビデンスに基づいて旧版CQの推奨を更新するとともに、実臨床上の課題を反映した新規CQや泌尿器領域を新たに追加しています。推奨の決定にあたっては、EtD(Evidence to Decision)フレームワークを用い、益と害のバランス、エビデンスの確実性、患者の価値観・選好、資源利用などを総合的に検討しました。本ガイドラインは、患者・家族と医療従事者が協働して意思決定を行う際の重要な判断材料となることを目指しています。
つきましては、下記のとおり「高齢者のがん薬物療法ガイドライン改訂第2版(案)」を公開し、会員ならびに関係者の皆様より広くご意見(パブリックコメント)を募集いたします。皆さまのご意見をぜひお寄せください。
ご意見募集期間
2025年10月17日(金)~10月31日(金)
ご意見送付先
日本臨床腫瘍学会 事務局
E-mail:jsmo@jsmo.or.jp
対象資料
「高齢者のがん薬物療法ガイドライン改訂第2版(案)」
①解説文(CQ1-17)
②一般向けサマリー(CQ1-17)
③文献検索フローチャート(CQ1-17)
④図(CQ1,CQ17)
⑤EtDフレームワーク(CQ1-17)
皆さまからの貴重なご意見をもとに、より実践的で信頼性の高いガイドラインとなるよう最終版を取りまとめてまいります。
ご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
2025年10月17日
公益社団法人日本臨床腫瘍学会
理事長 南 博信
ガイドライン委員長 藤阪 保仁
高齢者のがん薬物療法ガイドライン作成WG長 松岡 歩