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ニボルマブ(オプジーボ®)投与後にEGFR-TKIを使用した患者に発生した間質性肺疾患について

お知らせ

2016年07月13日
ニボルマブ(オプジーボ®)投与後にEGFR-TKIを使用した患者に発生した間質性肺疾患について

日本臨床腫瘍学会会員 各位

公益社団法人日本臨床腫瘍学会
理事長 大江裕一郎

ニボルマブ(オプジーボ®)投与後にEGFR-TKIを使用した患者に発生した間質性肺疾患について

 ニボルマブ(オプジーボ®)投与後にEGFR-TKIを使用した患者に間質性肺疾患を発症した事例が死亡例も含め複数報告されております。この件に関して、アストラゼネカ株式会社および小野薬品工業株式会社より、それぞれ情報提供がありましたのでお知らせいたします。

 アストラゼネカ株式会社 PDF タグリッソ錠®の適正使用情報はこちら 外部リンク
 小野薬品工業株式会社 PDF

 また、非小細胞肺癌患者に第三世代のEGFR-TKI(タグリッソ®:osimertinib)と免疫チェックポイント阻害剤(durvalumab:抗PD-L1抗体、未承認)を併用した多群非盲検多施設共同第Ib相試験(TATTON)において、ILDの発現頻度が併用投与群で38%(13/34例)と報告されています(*1)。うち日本人症例においては10例中6例でILDが発症しています。なお、osimertinib単剤投与では2.9%(35/1207例)、durvalumab単剤投与では2.0%(23/1149例)と報告されています(PDF参照 PDF)。ニボルマブ(オプジーボ®)とは異なる薬剤での事象ではありますが、合わせて情報提供させていただきます。

*1:J Thorac Oncol. 2016 Apr ;11(4 Suppl):S115. doi: 10.1016/S1556-0864(16)30246-5. Epub 2016 Apr 15 .
136O: Osimertinib combined with durvalumab in EGFR-mutant non-small cell lung cancer: Results from the TATTON phase Ib trial.