日本臨床腫瘍学会会員の皆様へ

2010年3月18日（木）～19日（金）に開催されました第８回学術集会ではご支援を頂きありがとうございました。
このたび第8回学術集会で口演として採用されていた抄録とほぼ同じ内容の論文がJCOからretractionされたことが判明いたしました。其の理由として、①前向き研究とあるが、実際は後方視的解析であったこと、②施設内のIRBの承認がなされていなかったこと、③患者さんからの文書による同意が取得されていなかった、などの不備があげられております。
当学会でも倫理委員会，理事会での審議の結果、抄録を取り消すことといたしました。残念な決定ではありますが、同意書の不備やIRBの承認なしにされた臨床研究を当学会として承認することはできません。よろしくご理解下さい。

このような演題を採択した責任は、この学術集会の会長である私にあると痛切に反省し心よりおわび致します。以後このようなことがないよう努めるとともに、今後も引き続きJSMOのさらなる発展に努める所存です。

この決定についての質問や疑問、コメントがございましたら、日本臨床腫瘍学会事務局 jsmo@jsmo.or.jp までお寄せください。

該当演題一般口演　01-017(p.162掲載)

第8回日本臨床腫瘍学会学術集会
会長　畠 清彦