お知らせ

トップページ > お知らせ > お知らせ > 事務局業務の委託について・専門医についてのお知らせをアップしました。

お知らせ

2004年11月11日
事務局業務の委託について・専門医についてのお知らせをアップしました。

1.事務局業務の委託について

2004年8月9日に日本臨床腫瘍学会の事務局業務を委託しておりました財団法人日本学会事務センターが破綻して以来、東海大学 堀田知光財務委員長、国立がんセンター中央病院 大江裕一郎事務局長と国立がんセンター東病院の私(西條長宏)が学会の事務局業務(暫定指導医・認定研修施設申請の受付、新入会の受付など)を担当してまいりましたが2004年11月1日より財団法人国際医学情報センターに事務局業務を委託することを理事会で決定致しました。

新入会の申込書の送り先、年会費の振込先、各種連絡先につきましては至急ホームページに掲載します。

2.日本臨床腫瘍学会専門医について様々なご意見を

最近、日本臨床腫瘍学会専門医について様々なご意見をいただいておりますのでホームページで考え方を明らかに致します。日本臨床腫瘍学会の求める専門医は第42回日本癌治療学会総会での福岡正博臨床腫瘍医専門医制度委員会委員長の講演にもありましたように、①がん薬物療法に必要ながんの基盤知識の絨得、②エビデンスに基づく標準的治療を正しく実施できる、③がん薬物療法に基づく副作用に対し適正に対処できる、④エビデンス創成のための臨床試験が実施できる、⑤緩和医療に対応できる、などの条件を国際レベルで満足しうるものと考えています。すなわち現状追認の専門医制度は患者にとり如何なる改善ももたらさないと考え優れた質の高い専門医育成を目指しています。この具体化のため、ESMO/ASCOコアカリキュラムに基づく教育カリキュラムを作成し、それを習得するため、臨床腫瘍学全領域をカバーする教育セミナーをAコース、Bコースにわけ年2回行っています。試験はこのカリキュラム内容をどの程度マスターしたかを評価します。決してエビデンスのない治療を行う医師を救済するための専門医制度ではありません。従って養成される専門医の数も学会の会員数の1/3程度に保つことにより質の維持をはかる予定です。(現在会員数は約3,000人)米国でもメディカルオンコロジストは9,000人しかおりません。将来、日本臨床腫瘍学会の会員数が10,000人位になれば専門医は3,000人位まで増えることも考えられます。

日本臨床腫瘍学会の専門医は他の学会の専門医の必要条件を全て満たしていますので他学会の会員であったり専門医を保有していることは必要ありません。また、日本臨床腫瘍学会の専門医制度は日本専門医認定制機構に加盟する基本領域学会(例:内科学会、外科学会など)を1階とするシンプルな2階建て構想ですので各専門学会の専門医資格をとる場合、日本臨床腫瘍学会の専門医資格を必要としません。

あくまでも高度の技術をもつ臨床腫瘍専門医=がん薬物療法専門医(メディカルオンコロジスト)を目指しておりますので日本臨床腫瘍学会専門医取得を目的として入会される際はこの点を十分にご理解の上、入会されるようお願い申しあげます。

日本臨床腫瘍学会理事  上田龍三
桑野信彦
高嶋成光
鶴尾 隆
直江知樹
新津洋司郎
原田実根
福岡正博
堀田知光
西條長宏(理事長)
日本臨床腫瘍学会事務局長  大江裕一郎