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専門医制度に関するお知らせ

2005年06月30日
会員に対する緊急報告

初夏のシーズンですが、先生方には益々ご清栄の事お慶び申し上げます。

NPO法人日本臨床腫瘍学会(JSMO)は、がん薬物療法に習熟した専門医の養成と認定を目指し①ASCO/ESMO/JSMOコアカリキュラムの策定 ②カリキュラムの内容をカバーする教育セミナーの開催(アドバンストコースとしてのBest of ASCO in Japanを含む)③年次総会における教育プログラムの充実、相互批判による活性化 ④教科書「臨床腫瘍学」の刊行 ⑤暫定指導医、教育研修病院の認定等 を行ってまいりました。第1回専門医の試験は2005年11月19日・20日に行い、来年4月専門医の認定を行う予定です。

2005年6月12日に行われました理事会で、JSMOの専門医は“がん薬物療法専門医”と呼称することが決議されました。

一方、がんの治療に関わる専門医について、諸学会が独自にがん専門医を認定することにより、がん患者やその関係者が混乱するような状況を避けるため、全がん協、日本医学会による調整が行われました。この調整には、JSMO及び日本癌治療学会の理事も参加しました。2005年6月30日に出されました日本医学会会長高久史麿先生の提案に基づきますと、①がんに関する基盤的な幅広い事項につき、知識、技術を取得していることを認めるがん治療認定医制を設ける。②JSMO、日本癌学会、日本癌治療学会などが共同でがん治療認定医制に関するカリキュラムを作成する。カリキュラム内容、認定方法については、3学会間で合同委員会を設け具体案を協議する(庶務業務を日本癌治療学会が取り扱う)。

図:がん関連学会専門医とがん治療認定医の関係

③がん治療認定医の上にがん薬物療法専門医、放射線治療専門医、その他がん治療に関する専門医をおき、がん治療に関して認定医と専門医の2階段制とする となっております。(図参照)

がん治療認定医はJSMO、日本癌学会、日本癌治療学会が合同で認定することになります。認定条件やその方法は、今後3学会で話し合い決定します。日本癌治療学会のがん治療専門医はこのがん治療認定医に吸収されます。

一方、JSMOのがん薬物療法専門医は、このがん治療認定医とは独立して認定いたしますので、がん治療認定医の取得は必須ではありません。すなわち、がん薬物療法専門医の取得にあたり、認定医制度による制約は全くありません。従ってJSMOの専門医募集および認定医試験は予定どおり行います。

先生方の益々のご活躍お祈り申し上げます。

NPO法人日本臨床腫瘍学会
理事長  西 條 長 宏