令和初の夏に二日間にわたって開催された腫瘍内科セミナーに参加しました。琵琶湖が見渡せる会場で身心ともにリフレッシュしながらのびのびと腫瘍内科について学ぶことができました。また講義のみでなく、グループワークや初日の懇親会等で他大学の学生、諸先生方との交流を深めることができました。
　本セミナーに参加するにあたり、臓器別の専門医だけではなく全身を横断的にみる腫瘍内科が必要とされている理由やその専門性を確かめたいと思いましたが、今回のセミナーはこれらの疑問点を解決することはもちろん、それ以上に充実したプログラムでした。
　セミナーで開催された講義内容は多岐にわたり、専門医制度概要、薬物療法、診断方法等、様々な内容を学ぶことができました。登壇した講師も多岐にわたり、若手の医師の先生からも話を伺うことで、キャリアプランについても考える機会がありました。
　講師には現役の医師のみならず、がん患者会の方にも登壇いただき、患者サイドからがん治療の現状や課題を伺うことができました。大学の講義で患者サイドの話を伺う機会は多くないので、貴重な経験となりました。
　初日の後半から２日目にかけて１チーム９人でグループワークを行いましたが、遺伝子診断に基づいた分子標的治療をテーマにしてディスカッションを実施し、セミナーの参加者全体で課題を共有しました。
　遺伝子診断の意義や課題点を討論する中でも腫瘍内科の必要性を感じることができました。グループワークや懇親会等で、同じく参加した他大学の学生や初期研修医の先生方及び腫瘍内科の先生方とかかわりを持ち、いろいろな話をすることで新しい発見があり、いい刺激になりました。
　このセミナーで学んだことを今後の実習や医師として診療、研究するときの活力にしたいと思います。充実した２日間を過ごさせていただきありがとうございました。