この度、私は消化器内科専攻医（医師4年目）という立場で本セミナーに参加させていただきました。
　胃癌、膵癌の化学療法を外来でしているものの、経験に乏しく、腫瘍内科学で第一線に立っている先生方のお話を伺えたことがとても参考になりました。
　がんの確定診断、治療、薬物療法における有害事象・支持療法など基本的な知識の確認から、分子標的・免疫チェックポイント阻害薬のような新興の化学療法の講義を聞けて面白かったです。
　後半のグループワークで、「免疫チェックポイント阻害薬による免疫療法」のテーマを与えられ、医学部生5年生から医師4年目（私が一番上だったのに、免疫チェックポイント阻害薬の使用経験が無くて、戦力にならずすみませんでした）までのグループでファシリテーターの石川先生のご指導の下、活発な意見の交換ができました。最終的にニボルマブによる下垂体炎が原因の副腎不全とステロイド治療によるB型肝炎再燃の症例を、寸劇の形で発表できました。
　セミナーが終わった後、ニボルマブの導入を検討中で、慢性甲状腺炎がベースにあり、免疫関連有害事象が起こりうるリスクが高い患者様がいらっしゃり、グループワークでの症例に近似しており、セミナーでの知識の再確認となりました。
　本セミナーで学んだ事を今後の治療に生かし、自分の次のステップに進む活力にしたいと思います。最後になりますが、2日間、非常に充実した時間を過ごさせていただき、心より感謝申し上げます。